玉桂寺阿弥陀如来像
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昭和49年(1974年)に(秋葉山十輪院)玉桂寺が、文化庁美術工芸課と滋賀県教育委員会との文化財集中地区特別調査の対象となった。その際、快慶の流派の作風である安阿弥様の阿弥陀如来像が発見された。その阿弥陀如来像に内蔵された「阿弥陀仏造立願文」により、その像が、法然の死亡した建暦2年(1212年)に、師の法然の恩徳に報いるために、源智が中心となって造立されたことが記されている。その中で還相回向の思想が明文化されている。また、同じく像内にあった「結縁交名帳」には、近畿・中国・東海・北陸・東北・蝦夷の、身分の上下を問わずに、4万6千名分記載され、源智の法然教団における組織力が示されている。その像は、昭和56年(1981年)に重要文化財に指定され、平成22年(2010年)に、法然の800年大遠忌を記念して、玉桂寺から浄土宗へと譲渡された。
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