猿渡哲也
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/24 14:02 UTC 版)
猿渡 哲也(さるわたり てつや、1958年6月25日 - )は、日本の漫画家。福岡県大牟田市出身。男性。
| 猿渡 哲也 | |
|---|---|
| 生誕 | 1958年6月25日(67歳) 福岡県大牟田市 |
| 国籍 | 日本 |
| 職業 | 漫画家 |
| 活動期間 | 1982年 - |
| ジャンル | 青年漫画 |
| 代表作 | 高校鉄拳伝タフ あばれブン屋 |
| 受賞 | 1981年 第21回 手塚賞 準入選 『ショット!』 (棚渡哲也名義) |
| 公式サイト | 猿渡哲也 (@tetusaruwatari) - X |
来歴
福岡県大牟田市生まれで、小学校低学年より兵庫県姫路市で育つ[1]。高校中退後さまざまな職業を経た後、21歳位の時、東京の親戚の所に遊びに行くついでに初めて描いた漫画を集英社へ持ち込む。
1981年、第21回手塚賞準入選(『ショット!』、棚渡哲也名義)同期受賞者に板橋しゅうほう、渡辺獏人、桂正和。平松伸二や本宮ひろ志のアシスタントを務め、『海の戦士』(『週刊少年ジャンプ』)でデビュー。
代表作に『力王 RIKI-OH』『高校鉄拳伝タフ』
作風
|
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。
|
『高校鉄拳伝タフ』シリーズを筆頭に、格闘やバトルを中心としたアクション漫画家として知られている。一方で『痛快あばれブン屋』のような社会問題に切り込んだ劇画も手掛けている。連載作品においては、親と子の相克を描いたテーマが多く最終対決で親子の死闘が描かれることも多い。画力においては定評があり、師匠の平松伸二が嫉妬して、手を潰したくなったと言わせるほどである[2]。
作品リスト
漫画作品
連載作品
| 作品名 | 掲載誌 | 連載期間 | 書籍情報 |
|---|---|---|---|
| 海の戦士 | 週刊少年ジャンプ | 1982年 | 全2巻/ジャンプスーパーコミックス |
| Mr.ホワイティ (原作:北芝健) |
週刊少年ジャンプ | 1984年 | 未単行本化 |
| SOUL | ヤングジャンプ | 1985年 - 1986年 | 全4巻/ヤングジャンプ・コミックス 全4巻/ヤングジャンプコミックスセレクション |
| ドッグソルジャー | 「増刊ヤングジャンプ ザ・グレート青春号」 →「月刊ベアーズクラブ」 |
1986年 - 1991年 | 全12巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| DAN-GAN (原作:梶研吾) |
COMICアクションヒーロー | 1986年 - 1988年 | 全5巻/アクション・コミックス 全5巻/劇画キングシリーズ 全4巻/バーガーSCスペシャル |
| BAD POLICE | 少年チャンピオン | 1986年 | 全1巻/少年チャンピオンコミックス・エクストラ |
| 力王 RIKI-OH (原作:鷹匠政彦) |
ビジネスジャンプ | 1987年 - 1990年 | 全12巻/ビジネスジャンプ・コミックス 全9巻/ヤングジャンプコミックスセレクション |
| ザ・ハード | ビジネスジャンプ | 1990年 - 1996年 | 全17巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| 痛快あばれブン屋 | エクストラ・ビージャン | 1991年 - 1992年 | 全1巻/ヤングジャンプ・コミックス(未収録エピソード有) |
| ダムド-DAMMED | ヤングジャンプ | 1992年 | 全3巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| ジャングル・キング | ベアーズクラブ | 1993年 | 全1巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| 高校鉄拳伝タフ | ヤングジャンプ | 1993年 - 2003年 | 全42巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| あばれブン屋 (共著:林日出夫) |
ビジネスジャンプ | 1996年 - 2001年 | 全13巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| 毒狼 -どくろ- (作画:林信康) |
ビジネスジャンプ | 2001年 | 全1巻/BUSINESS JUMP愛蔵版 |
| タフ外伝 OTON | 漫革→月刊ヤングジャンプ | 2001年 - | 全2巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| 異形人おに若丸 | ビジネスジャンプ | 2002年 - 2004年 | 全4巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| TOUGH | ヤングジャンプ | 2003年 - 2012年 | 全39巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| DOKURO -毒狼- | ビジネスジャンプ | 2004年 - 2005年 | 全4巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| 傷だらけの仁清 | ビジネスジャンプ | 2005年 - 2011年 | 全15巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| Devils×Devil デビルズデビル -Kiryu in Paris |
ヤングジャンプ | 2012年 | 全1巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| ロックアップ | グランドジャンプ | 2013年 - 2014年 | 全4巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| GOKUSAI | ヤングジャンプ | 2012年 - 2013年 | 全4巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| Rūnin | ヤングジャンプ | 2015年 | 全2巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| TOUGH外伝 龍を継ぐ男 | 週刊プレイボーイ | 2015年 - 2025年 | 全35巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| ZIG (原作:長崎尚志) |
グランドジャンプ | 2017年 | 全1巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| TOUGH 番外編 柔の章 | TOKYO 2020 PARALYMPIC JUMP パラリンピックジャンプ |
2017年 - 2021年 | 全1巻/ヤングジャンプ・コミックス |
| エイハブ | グランドジャンプむちゃ | 2022年 - 2023年 | 全1巻/ヤングジャンプ・コミックス[3] |
| TOUGH 第二章 | 週刊プレイボーイ | 2025年 - 連載中 | 未単行本化 |
読切作品
| 作品名 | 掲載誌 | 発表年 | 収録先 |
|---|---|---|---|
| ショット! | 不明 | 1981年 | 「SOUL(ヤングジャンプ・コミックス版)」3巻 |
| ブルーサーフ☆シティ | フレッシュジャンプ | 1982年 | 「海の戦士」1巻 |
| ロコ・ボーイ | 少年ジャンプ増刊 | 不明 | 「海の戦士」2巻 |
| 本気でゲーム | フレッシュジャンプ | 1983年 | 「海の戦士」2巻 |
| あの娘はヘッド (原作:本田一景) |
フレッシュジャンプ | 1983年 | 「SOUL(ヤングジャンプ・コミックス版)」4巻 |
| ボンバー | 週刊少年サンデー | 1987年 | 「BAD POLICE」 |
| ARTEMIS-アルテミス- 悪を狩る女神 | 週刊宝石コミックBE! | 1988年 | 「BAD POLICE」 |
| 元気ですハイ! | 別冊漫画アクション | 1986年 | 「DAN-GAN(アクションコミックス版)」5巻 |
| ボクサー・ブルー | 不明 | 不明 | 「DAN-GAN(アクションコミックス版)」5巻 |
|
|
不明 | 不明 | 「DAN-GAN(アクションコミックス版)」5巻 |
| ブルース (原作:梶研吾) |
不明 | 不明 | 「ドッグソルジャー(ヤングジャンプコミックス版)」1巻 |
| 豪腕! | 麻雀ゴラク ヤング7月15日増刊号 | 1986年 | 単行本未収録 |
| 鬼凜児 | ベアーズクラブ | 1989年 | 「力王 RIKI-OH」11巻 |
| ニューヨークダスト | ワーキングデビュー | 不明 | 「力王 RIKI-OH」12巻 |
| 神火兵アビ (原作:三陽五郎) |
ヤングジャンプサーティー | 1992年 | 「ダムド DAMMED」3巻 |
| 男純情恋歌 | ヤングジャンプ | 1993年 | 「SOUL(ヤングジャンプコミックスセレクション版)」4巻 |
| 毒狼<青春地獄変> | ビジネスジャンプ | 2001年 | 「DOKURO -毒狼-」4巻 |
| 生きると言ってみろ | ビジネスジャンプ増刊号BJ魂2004年オータム号 | 2004年 | 単行本未収録 |
| タフガイ伝 | コミック格闘王創刊第1号 | 2004年 | 単行本未収録 |
| 灰色のオッドアイ | ビジネスジャンプ | 2010年 | Devils×Devil 猿渡哲也短編集 |
| 異能社員 鈴木一郎 | 月刊ヤングジャンプ | 2010年 | Devils×Devil 猿渡哲也短編集 |
| TOUGH Rootsアロマインパクト【特別編】 | ヤングジャンプ3月11日号 | 2011年 | 単行本未収録 |
| TOUGH TOYOTA bB"煌"【特別編】 | ヤングジャンプ3月1日号 | 2012年 | 単行本未収録 |
| 漂えど沈まず | グランドジャンプ13号 | 2012年 | 単行本未収録 |
| 漂えど沈まず | グランドジャンプ1号 | 2013年 | 単行本未収録 |
| Rūnin -The RONIN in the Ruined City- | ヤングジャンプ21・22合併号 | 2014年 | 単行本未収録 |
| フラッギング | グランドジャンプPREMIUM | 2014年-2016年 | 単行本未収録 |
| 呼ぶ山 (原作:夢枕獏) |
グランドジャンプPREMIUM3月号 | 2016年 | 単行本未収録 |
その他
出演
オリジナルビデオ
- あばれブン屋(日活・1998年8月28日)- 特別出演
テレビ出演
師匠
- 平松伸二 - 平松の自伝的作品『そしてボクは外道マンになる』には猿渡も登場する(15話「真髄ぞ…猿渡」など)。
- 本宮ひろ志
元アシスタント
脚注
- ^ “猿渡哲也(郷土ゆかりの作家・漫画家)”. 大牟田市立図書館. 2018年4月21日閲覧。
- ^ コミックナタリー
- ^ 当時単行本未収録だったが、後に2023年12月19日に単行本が発売された。
- ^ 『再生1万回 · リアクション185件 | 漫画のチカラでヒーローを | 誰しもが憧れたマンガのヒーローたち。 スラムダンクの桜木花道、キャプテン翼の大空翼、テニスの王子様の越前リョーマ、その憧れは現実世界にもヒーローを生み出します。... | By TBS NEWS DIG Powered by JNN | Facebook』。2025年2月7日閲覧。
- ^ 日本テレビ放送網株式会社. “2月5日(水)よる7時54分からの「笑ってコラえて!」は、人って面白い!根掘り葉掘り何でも聞いちゃうぞスペシャル!”. 日本テレビ. 2025年2月5日閲覧。
外部リンク
- 猿渡哲也 (@TetuSaruwatari) - X
- 猿渡哲也さんスペシャル・インタビュー - ウェイバックマシン(2010年2月16日アーカイブ分)-asianbeat 2008年9月21日付
- 猿渡哲也(大牟田市立図書郷土ゆかりの作家)
猿渡哲也(さるわたり てつや)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 05:02 UTC 版)
「そしてボクは外道マンになる」の記事における「猿渡哲也(さるわたり てつや)」の解説
高橋陽一と入れ替わるかのように伸二のアシスタントに就いたイケメン青年。猿渡が持ち込んできたスケッチブックに様々な形の手の素描があり、その描写力に伸二は衝撃を受ける。高橋とは違って、作風が重なる部分もあるため、伸二は芽を摘んでしまおうという衝動に駆られ、作業机で仮眠をとる猿渡をはさみで刺そうとするが、寸前で思い止まる。
※この「猿渡哲也(さるわたり てつや)」の解説は、「そしてボクは外道マンになる」の解説の一部です。
「猿渡哲也(さるわたり てつや)」を含む「そしてボクは外道マンになる」の記事については、「そしてボクは外道マンになる」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 猿渡哲也のページへのリンク