独ソ戦での実績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 09:19 UTC 版)
「トカレフTT-33」の記事における「独ソ戦での実績」の解説
TT-1930/33は、洗練とはほど遠い武骨な銃であったが、1941年からの独ソ戦では意図した能力を発揮した。 ロシアの冬は、極度の酷寒な気候となり、兵器も凍結によってしばしば作動しなくなる。また、部品折損も多発した。ドイツ軍の拳銃であるルガーP08やワルサーP38は、高精度な工作で製造された優れた拳銃であったが、その精密さ故に酷寒の凍結には脆弱であった。これに対し、公差の許容度が大きく、仕上げの粗いトカレフは、トラブルも少なく確実に作動し、折損部品交換も簡単であった。 ただし、大戦中には資材不足から、鋼板グリップから木製グリップに変更した例も多い。また、スライドの溝も工作簡易化のため、特徴的な太細交互配置から、ごく一般的な細溝のみの加工に変更されている。
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