特許無効の主張とは? わかりやすく解説

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特許無効の主張

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/16 05:16 UTC 版)

特許権侵害訴訟」の記事における「特許無効の主張」の解説

特許権侵害訴訟において、特許無効の主張とは、「特許権外形的に存在することは認めるが、その特許無効であるから特許権者侵害行為者対す特許権行使許されない」という趣旨侵害行為者側の主張をいう。特許権は、その対象となっている発明特許要件欠いていれば、無効とされるのが本筋である。しかし、立法例大勢は、特許権設定し又はこれを無効とする権限を、裁判所ではなく専門行政官庁与えており、このような立法例の下では、裁判所が特許無効の主張を採用すれば当該行政官庁権限侵害することになり得る。そこで、このような主張採用すること自体許されないではないかという問題生じる。 特許権侵害訴訟において、侵害行為者による特許無効の主張を許すか否かという問題点については、アメリカ合衆国はこれを許しドイツ連邦共和国及び同国法文化の影響が強い各国日本中華民国等)はこれを許さないというのが、伝統的な制度設計ないしは司法解釈であった日本中華民国は、このような特許無効の主張を許す方向転じた。これに対してドイツ連邦共和国では、特許無効の主張を許すべきであるとする学説存在するが、制度設計司法解釈としては採用されていない

※この「特許無効の主張」の解説は、「特許権侵害訴訟」の解説の一部です。
「特許無効の主張」を含む「特許権侵害訴訟」の記事については、「特許権侵害訴訟」の概要を参照ください。

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