特性・用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 10:01 UTC 版)
非常に大容量のデータを格納でき、60テラバイト程度から、800ペタバイト以上まで対応したものもある(2015年現在)。ハードディスクドライブのみで構成されるネットワークアタッチトストレージの容量の10倍〜数万倍にあたる。小型のものは約1万ドル、ハイエンド製品では7万ドル〜10万ドルを超えるものもある。大規模なデータセンターでは、ハイエンド製品を複数台使い、数万本以上のテープカートリッジを運用している例もある。 カートリッジの移動を伴うため、データアクセスまでに時間を要する事が難点である(搬送に数秒〜数十秒を要する)が、以下利点がある。 ディスクストレージと比較して、容量あたりのコスト、電力消費、発熱量が低い 大量のデータへ体系的なアクセスを提供できる 軽微な作業で容量を拡張できる (空きスロットにカートリッジを追加で投入するだけ) このような特性から主にデータのバックアップやアーカイブに使用される。後者の例は下記である。 映画会社などの映像アーカイブ 法令遵守のためのデータ保管 (取引記録を後で監査できるようにするため) 研究機関における大量の計測データ保管 過去の重要な記録の(保管期限の無い、半永久的な)長期保管 データや参照頻度の低いデータを格納する方式として階層型ストレージ管理があるが、これを構成するハードウエアコンポーネントの一部として利用されることもある。
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