物質量/体積(モル濃度)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 21:00 UTC 版)
体積モル濃度は上記の通り、最もよく使われる濃度であり、単にモル濃度といえば、この体積モル濃度を指す。 例において、体積モル濃度の求め方を示す。 例では、100 Lの試料溶液には32 gのメタノールが混合している。32 gのメタノールの物質量は分子量から約1 molと算出できる。 つまり、100 Lの溶液には1 molのメタノールが混合しており、1 mol/100 Lと濃度を示すことができる。 これを単位体積あたりの濃度に調節すると、0.01 mol/Lとなり、体積モル濃度が求められる。 式で表すと、 M=n/V(M=体積モル濃度、n=物質量、V=体積)である。 このように体積モル濃度は物質量を全体量の体積で除したものである。物質量は溶質の質量から分子量を使って求められるため、質量パーセント濃度などの一般的な濃度単位から体積モル濃度へ変換する場合、密度などから溶質の質量を算出した後、物質量を決定し、体積で割ることで変換できる。 仮に、密度1000 g/Lである32 %のメタノール水溶液が与えられた場合、1 Lの水溶液に含まれるメタノールの質量は密度と質量パーセント濃度から320 gと求められる。このときの物質量は分子量から10 molと算出でき、それより体積モル濃度を10 mol/Lと決定することができる。
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