片岡正巳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:07 UTC 版)
「朝日新聞珊瑚記事捏造事件」の記事における「片岡正巳」の解説
片岡正巳は、写真だけでなく「記事までもが“見てきたような”捏造だった」として、次のように指摘している。 「巨大なアザミサンゴを撮影に行った私達の同僚」とあるが、本田らは当初から傷ついたアザミサンゴを撮影する目的で現地に行っている。 「よく見るとサンゴは、水中ナイフの傷やら、空気ボンベがぶつかった跡やらで、もはや満身傷だらけ。それもたやすく消えない傷なのだ」とあるが、一番最初のダイビングでは、「K・Y」の傷は見つからなかった。また、ダイビング組合によればダイバーのマナーも良かった。 巨大アザミサンゴを撮影するために西表島を訪ねたところ、偶然に「K・Y」の落書きを見つけたとする方が「しばし言葉を失った」という驚きの強調に効果的である。この記事には送り手側(朝日新聞)の目的意識の為の文章テクニックと創作がされており、読者は疑うことなく読んで、送り手側の目的意識に嵌ってしまうのである。 後の朝日新聞の調査で、この記事は本田が提出したものを降幡賢一記者が「自然を汚す行為を告発する書き方がふさわしいと判断し、思い切って書き直した」と説明している。キャンペーンの目的に相応しい記事にするために創作して記事を書いていたのである。安易で独善的な考えであり、マスコミ人としてはもとより、社会人としての常識と良識に関わる問題である。
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