熊本県におけるプライメイトシティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 17:03 UTC 版)
「熊本都市圏」の記事における「熊本県におけるプライメイトシティ」の解説
熊本市の都市圏は、学術的(都市雇用圏)には110.2万人(2010年)の人口を擁し、域内総生産は約3兆4904億円である。この地域は北九州と南九州を結ぶ結節点として古くから政治・軍事・交通の中心となり、現在も九州地方全域を管轄する国の出先機関のいくつかが置かれ、九州地方の中心とされていた。 しかし、戦後九州各県に鉄道や空港が整備されていくにつれ、次第に南九州は熊本市を素通りして九州地方の経済機能及び政治機能を集中させた福岡市と繋がるようになり、熊本市の結節点としての地位は低下した。また、九州全域に高速道路が整備されると、鳥栖市に結節点が集められ、熊本市の交通の要衝としての地位は低くなった。現在でも九州財務局や九州農政局、熊本国税局、陸上自衛隊西部方面隊など九州あるいは南九州内の行政・軍事の中枢機能も一応残ってはいるものの、実態としてその大半は福岡市に移されており、熊本都市圏は県庁所在地を中心とした都市圏として熊本県の政治・経済の中枢を担い、熊本県におけるプライメイトシティとなっている。
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