無限降下法とは? わかりやすく解説

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無限降下法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/13 06:36 UTC 版)

数学における無限降下法(むげんこうかほう、: infinite descent, : méthode de descente infinie: la descente infinie[1])とは、自然数整列集合であるという性質を利用した、証明の一手法である。背理法の一種であり、数学的帰納法の一型とも見なせる。17世紀の数学者ピエール・ド・フェルマーによって始められたとされ、彼はこの証明法を好んで用いた。最も古い使用例は『原論』にある[2]。典型的な例は『原論』第7巻 命題31の証明で、ユークリッドは「すべての合成数は素数で割り切れる(『原論』の用語では「通約できる」)」ことを無限降下法で示した[3]


注釈

  1. ^ フェルマーは以下のように述べた。

    「4の倍数よりも1だけ大きい素数はどれも二つの平方数で作られる」ということを証明しなければならなくなったとき,たいへんな苦境に陥った[6]

出典

  1. ^ 高瀬 (2019, p. 130)
  2. ^ Fermat's Method of Infinite Descent | Brilliant Math & Science Wiki” (英語). brilliant.org. 2019年12月10日閲覧。
  3. ^ What Is Infinite Descent”. www.cut-the-knot.org. 2019年12月10日閲覧。
  4. ^ 足立 (1986, pp. 156–159)
  5. ^ 足立 (2006, pp. 93–95, 99–101)
  6. ^ 高瀬 (2019, pp. 129–135)
  7. ^ 詳しい証明は、例えばシャーラウ & オポルカ (1994, 第2章)にある。
  8. ^ シルヴァーマン & テイト (2012, 3.1 節)


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