無文銀銭とは? わかりやすく解説

無文銀銭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 08:47 UTC 版)

無文銀銭(むもんぎんせん)は、近江朝時代(667年-672年)頃に発行されたと推定され、日本最古の貨幣といわれている。私鋳銀貨[1]とする説、国家による発行の可能性もあるとする説がある[2]


注釈

  1. ^ 35.7 グラムで銀一両に近く[17]、直径 39.1 ミリメートルの唯一特大のものであり、6.7 グラムのものは銀の小片2枚の剥離跡あり。
  2. ^ 江戸時代の 1匁は3.73 グラムに相当する。を参照。
  3. ^ 『日本書紀』は養老4年(720年)成立で編纂も7世紀末の天武期から始まったと考えられ、顕宗天皇2年から約200年経過している。
  4. ^ 『明暦本』(1657)では「前錢」であったが『国史大系本』(1935)では「前銀」に校正された。

出典

  1. ^ a b 「貨幣ガイド 奈良」『日本の貨幣コレクション』アシェット・コレクションズ・ジャパン、2019年、8頁。 
  2. ^ 今村(2001), p135-136
  3. ^ a b c 「貨幣の歴史ミュージアム 飛鳥以前」『日本の貨幣コレクション』アシェット・コレクションズ・ジャパン、2019年、3頁。 
  4. ^ 当時の度量衡で6銖に相当(1両=24銖)
  5. ^ 今村(2001), p89-101
  6. ^ a b 田中史生『越境の古代史』KADOKAWA〈角川ソフィア文庫〉、2017年5月25日、139-142頁。ISBN 978-4-04-400262-6 
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 貨幣商組合, 1998, p1
  8. ^ 今村(2001), p51
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 松村(2009), p1, p18-23
  10. ^ 皇朝銭研究会, 2019, p12
  11. ^ a b c 西村(1933), p120-124
  12. ^ 谷口眠斎『古今金銀錢譄』
  13. ^ a b c d e 青山(1983), p10-11
  14. ^ 青山礼志 編『貨幣手帳 1973年版』頌文社、1972年9月1日、6頁。 
  15. ^ 内田銀蔵, 1921『日本経済史の研究』同文館
  16. ^ 黒田幹一, 1942,「無文銀銭に就いて」『上古無文銀銭研究』東洋貨幣協会
  17. ^ 今村(2001), p86, p114
  18. ^ 滝沢(1996), p7
  19. ^ 今村(2001), p69-70
  20. ^ 今村(2001), p73-74, p114-116
  21. ^ 今村(2001), p73-74, p114-116, p198-205
  22. ^ 鈴木靖民 編『倭国と東アジア』吉川弘文館〈日本の時代史2〉、2002年7月1日、113頁。ISBN 9784642008020 
  23. ^ 熊谷公男『大王から天皇へ』講談社〈日本の歴史03〉、2008年12月10日、29-30頁。ISBN 978-4-06-291903-6 
  24. ^ 伊錫暁 訳 兼川晋『伽耶国と倭地 韓半島南部の国家と倭地進出』新泉社、新装版2000年(1版1993年)、112-113頁。


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