濃度変化は温度変化の結果とする説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 00:16 UTC 版)
「地球温暖化に対する懐疑論」の記事における「濃度変化は温度変化の結果とする説」の解説
温室効果ガスの増加により気温上昇が生じているのではなく、気温上昇の結果二酸化炭素が増えているとの主張がある。 (主張)短期的な変動では、温度変化よりも二酸化炭素の濃度変化の方が半年から1年遅れている[要検証 – ノート]。 (主張)20世紀全体の変動も、急激な温度変化が二酸化炭素の変化に先行して起こっている。 (主張)数万年規模では、氷床コアより過去3回の氷期を調べた研究で、気温上昇が二酸化炭素の上昇よりも600(±400)年先に生じている。 これらの主張については、下記のように反論されている。 (反論)上記の槌田らの示すグラフは、時間微分と同様の操作などで二酸化炭素の長期変動を見えにくくしている。槌田らのグラフで気温の変化が追従しているように見えるのは植物の光合成による季節変動だけで、長期変動まで説明できない。近藤の用いるグラフも対象の全期間でCO2が増加しており、彼ら自身の主張と矛盾する。 (反論)氷床コアなどの測定結果から近年の二酸化炭素濃度は過去40万年にはない規模で増加している(右図)。仮に槌田や近藤らの主張が正しければ、5~6℃の気温上昇が1850年から現在までの約150年間で既に生じている必要があり、観測事実と矛盾する。
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