濃度分極
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/18 14:58 UTC 版)
濃度分極(のうどぶんきょく)または拡散分極(かくさんぶんきょく)とは、電極反応の進行に伴って電極表面における反応物の濃度が減少することにより生じる分極である。反応物は拡散によって電極表面に運ばれるが、電流密度がある大きさになると、運ばれてきた物は電極反応によりすべて消費されてしまい、電極表面の反応物濃度は0になる。このときの電流密度を限界電流密度といい、それを Jlim と表すことにすると、濃度分極の大きさはネルンストの式を変形することにより、より次のように表すことが出来る。 V c o n c = − b ln ( 1 − J J l i m ) {\displaystyle V_{conc}=-b\ln(1-{\frac {J}{J_{lim}}})} ここで Vconc は 濃度分極(単位 V) J は 電流密度(単位 A m-2) Jlim は 限界電流密度(単位 A m-2)
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