滑走路上の異物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 15:48 UTC 版)
「FOD (航空用語)」の記事における「滑走路上の異物」の解説
2000年7月25日にパリ近郊のシャルル・ド・ゴール空港で発生したエールフランス4590便の墜落は、FODが原因であった。約4分前に離陸したコンチネンタル航空のマクダネル・ダグラスDC-10のスラスト・リバーサーから、チタンの破片が脱落し、滑走路上に落ちていたのであった。当該機に搭乗していた100名の乗客および9名の搭乗員、ならびに地上で被害にあった4名が死亡した。 2007年3月26日、ニューポート・ニュース / ウィリアムズバーング空港から離陸するために滑走していたリアジェット36(N527PA)に「ボン」という異音が発生した。離陸を中断したパイロットは、「尻振り」現象を止めるためにドラッグシュート(減速用パラシュート)を作動させた。ドラッグシュートは開かず機体は滑走路を逸脱しタイヤが破裂した。事故発生後、滑走路上に小石や金属の破片が落ちていたことが空港関係者により確認された。国家運輸安全委員会は、滑走路に落ちていたFODが事故の原因である、と発表した。また、ドラッグシュートの不作動も本事故に影響を及ぼしたとされた。
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