消防41号 (特務艇)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 消防41号 (特務艇)の意味・解説 

消防41号 (特務艇)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/15 16:58 UTC 版)

消防41号
基本情報
建造所 東造船
運用者  海上自衛隊
艦種 特務艇
艦歴
竣工 1964年2月28日
除籍 2001年3月16日
要目
基準排水量 45 トン
満載排水量 61トン
全長 23.0 m
最大幅 5.5 m
深さ 2.8 m
吃水 1.0 m
主機 三菱重工業DL-24Mディーゼルエンジン × 2基
DH-24Mディーゼルエンジン × 2基
出力 1,300 馬力
推進器 スクリュープロペラ × 3軸
速力 19 ノット
乗員 8 名
兵装 なし
テンプレートを表示

消防41号(しょうぼうよんじゅういちごう、英語: ASH No.41)は、海上自衛隊の特務艇である。同型艇はない。

概要

海上自衛隊が運用する飛行艇の離着水海面の警戒・支援、また事故の際の消火活動に備え、消防艇として1962年度計画で建造された特務艇が本艇である[1]

設計

本艇は消火設備として、甲板の前後と操舵室上に計4基の放水銃、そして油火災用の泡沫消火装置2基を備えており、2台のポンプにより毎分10,000リットルの放水が可能であった。また、消防ポンプを用いた排水能力は毎分5,000リットルである。消火活動の際に火災の熱に耐えるため、自衛用に自艇保護用噴霧装置(プロテクター)を装備していた[2]

耐候性や強度を得るために艇体は鋼製で、操舵室や防波板は軽合金製であった。救助した人員については、艇内の居住区で応急手当が可能なように設計されていた[2]

機関は三菱重工業DL-24MディーゼルエンジンとDH-24Mディーゼルエンジン各2基の4基構成、3軸推進とした[2]。速力は最大19ノットである[1]

救難艇型特務艇と同様に、任務の性格上、視認性を高めるため艇体が、甲板が、上部構造物がに塗装されていた[1]

艦歴

消防41号は、1962年度計画に基づき東造船で建造、1964年2月28日竣工した[1]

建造後は飛行艇が配備されていた大村航空基地に配備されたが、その後岩国航空基地に配置換えとなりPS-1US-1の支援に従事している[1]

1977年4月18日に支援船籍の「消防船1号」(YE-01)に類別変更され、これにより消防艇型特務艇(ASH)は廃止となった[2]。支援船籍となってからも本艇は従来と同様の任務に従事し、設標救難船(YR)の就役に伴い2001年3月16日に除籍された[1]

出典

  1. ^ a b c d e f 高田泰光 他「海上自衛隊全艦艇史」『世界の艦船 11月号増刊』第869号、海人社、2017年10月、124頁、ASIN B075YP4PHS 
  2. ^ a b c d 大野鷹雄 他「海上自衛隊艦艇シリーズ 補助艦艇II」『スペシャル』第70号、潮書房、1982年12月、64頁。 

関連項目





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  消防41号 (特務艇)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「消防41号 (特務艇)」の関連用語

消防41号 (特務艇)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



消防41号 (特務艇)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの消防41号 (特務艇) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS