消費者理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 06:41 UTC 版)
消費者理論(英: consumer theory)とは、ミクロ経済学の基礎的な理論であり、経済の消費部門における、個々の消費者の最適化行動のモデル化を目的とする。 ここで、第1財、第2財の2種類の財が存在する経済を仮定し、任意の消費者の所得を I {\displaystyle I} 、消費量の組を( x 1 , x 2 {\displaystyle x_{1},x_{2}} )、各財の価格の組を( p 1 , p 2 {\displaystyle p_{1},p_{2}} )とする。この消費者の予算制約式は、 p 1 x 1 + p 2 x 2 ≤ I {\displaystyle p_{1}x_{1}+p_{2}x_{2}\leq I} となる。この消費者の効用最大化問題とは、予算制約を満たす消費量の組のうち、この消費者の効用関数 u ( x 1 , x 2 ) {\displaystyle u(x_{1},x_{2})} の値を最大にするものを選択する、不等号制約条件つき最大化問題のことである。 この最大化問題の解は、幾何学的には、無差別曲線と予算線の接点として表現される。また、限界代替率と相対価格が等しくなる消費量の組でもある。1円当たりの限界効用が各財で等しくなる消費量の組とも言える。 予算線のパラメーターのうち、価格の変化によって消費者の効用を最大化する各財の消費量の組がどのように変化するかを分析するとき、代替効果と所得効果に分けて分析するのが一般的である。
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