海外の料理の交流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:50 UTC 版)
また、ヨーロッパの進出や香港、マカオの存在により、西洋料理やインド料理、マレー料理などの技法が持ち込まれた。これらの結果、「蛋撻 」と呼ばれるカスタードクリームのエッグタルトや、パクチョイのクリーム煮、「中式牛柳」(ジュンセッガウラウ)と呼ばれる中華風ビーフステーキ、ハトシなどの折衷料理が生まれた。また、カレー粉、トマトケチャップ、沙爹醤(サテソース)といった各国の調味料も積極的に使用される。調理法においても、イセエビのチーズ焼きなど西洋料理のオーブンを使うものもある。 また、この逆にアメリカ中華料理であるチャプスイや、日本で普及した八宝菜及び中華丼は、広東料理をもとにアレンジされたものといわれる。歴史的に広東は外国との交流が深く、味もバランスの取れたものであるために世界中に広まり、現地でアレンジされたものと考えられる。他方、同じ沿岸部の料理である福建料理は、長崎ちゃんぽん、太平燕、焼きビーフンなど、外国で現地化した料理もあるが、相対的に保守的なものとなっている。
※この「海外の料理の交流」の解説は、「広東料理」の解説の一部です。
「海外の料理の交流」を含む「広東料理」の記事については、「広東料理」の概要を参照ください。
- 海外の料理の交流のページへのリンク