海中生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 14:38 UTC 版)
海中での生活が卵胎生を生じる例がある。 爬虫類を含むいわゆる有羊膜類は、陸上に産卵できるようにその卵の構造を変化させた。しかしそのために、卵を陸上でしか産めなくなったとも言える。ウミガメなどがわざわざ陸に産卵するのもそのためである。淡水であれば陸を探すのは難しくないが、海ではそのために沿岸域に縛られてしまう。また、海の中で自由に泳ぎ回るために様々な適応した姿になるが、その際に陸に登れる体の構造を残さなければならないのは大きな拘束となり得る。したがって、これらの動物が海洋生活へ入った場合に卵胎生に進化しやすい。現生の動物ではウミヘビにその例がある。 中生代の魚竜も卵胎生であったことが化石から知られている。なお首長竜は胎生であった事が2011年になって実証されている。 アザラシやオットセイ哺乳類は元から胎生なのでこの点では困らないが、新生児は泳ぎが上手でない場合が多いので、普段は海中で生活していても、出産はやはり陸で行う例がある。
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