海中電柱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 01:41 UTC 版)
海岸には沖合に向かって電柱が林立しており、満潮になると「海中電柱」という不思議な光景が出現していた。 1985年年代(昭和60年代)にアサリ、ハマグリの密漁を防ぐため江川海岸の約1キロメートル沖合に監視小屋を建て、浅瀬に電柱を並べて陸地から送電線や電話線を通した。その後は陸地からの暗視カメラによる監視に切り替え、小屋は2003年(平成15年)に役目を終えたが、沖合の電柱はそのまま残されていた。 東京湾岸の便利な立地にありながら沖合に向かって電柱が並んでいるという奇観を目にでき、波が静かな日はマジックアワーなどにより鏡のように電柱が海面に映り、ボリビアのウユニ塩湖やスタジオジブリ制作の千と千尋の神隠しの世界に類似すると話題となるなど絶景スポットとなった。しかし、観光客増加による環境問題やマナーの悪化が問題となって、江川漁業協同組合は干潟への立ち入りを禁じマナー遵守を呼び掛けることとなり、その後の経年劣化で倒壊などの事故が懸念されたため、2019年9月頃に撤去された。 近隣の久津間海岸や牛込海岸(牛込漁港・牛込船溜)においても同様の海中電柱をみることができる。
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