浅地中ピット処分
地下十数メートルの位置に鉄筋コンクリート製の構築物(ピット)を設け、その内部に低レベル放射性廃棄物を埋設処分する手法のこと。
浅地中ピット処分は、「浅地中トレンチ処分」とともに、浅地中処分の一種とされる。構築物を設けずにそのまま埋設する浅地中トレンチ処分よりも、比較的放射線量が高い廃棄体に適用される。埋設する地点は、地下数メートルの浅地中トレンチ処分よりも深く設定されている。
浅地中ピット処分を行った後は、定期的にピットの点検や補修を行う必要がある。廃棄体の放射線量が十分に低減するまでには、およそ300年から400年を要するとされているが、その後は一般的な土地利用が可能になる。
関連サイト:
浅地中ピット処分 - 放射性廃棄物のホームページ(資源エネルギー庁)
研究施設等廃棄物の埋設処分への取り組み - 日本原子力研究開発機構
浅地中ピット処分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/01 19:23 UTC 版)
浅い地中(地下約10メートル)にコンクリートピットなどの人工構築物を設置し廃棄物を搬入後、その構築物ごと埋設する方法を浅地中ピット処分と呼ぶ。濃縮廃液や使用済みイオン交換樹脂、可燃物を焼却した焼却灰などをセメントなどでドラム缶に固形化したものなど、主に原子力発電所から排出される放射能レベルの比較的低いものが対象となる。埋設後の管理期間は300〜400年が一つの目安とされている。 日本原燃の六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターで一号・二号施設が1992年より稼働している。
※この「浅地中ピット処分」の解説は、「放射性廃棄物」の解説の一部です。
「浅地中ピット処分」を含む「放射性廃棄物」の記事については、「放射性廃棄物」の概要を参照ください。
- 浅地中ピット処分のページへのリンク