流紋岩 - デイサイト質マグマの大規模な噴火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:28 UTC 版)
「火砕流」の記事における「流紋岩 - デイサイト質マグマの大規模な噴火」の解説
流紋岩 - デイサイト質マグマは粘性が高いため、ガスが抜けにくく、マグマが地表近くまで上昇し減圧した時点で爆発的に発泡しやすい。このとき液体 - 固体は粉砕されてガスと混合し、マグマの量が多ければ大量の火砕流となって火口から高速で流れ出す。この場合は火口から全方向に流下することが多い。大~中規模(10km3以上@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}- 1km3 - 0.01km3[要検証 – ノート])の火砕流の殆どはこのタイプである。地下のマグマだまりから大量のマグマが噴出するため、マグマだまり跡の空洞が陥没してカルデラを形成することも多い。このとき、火砕流は最大で約100kmも流れる事がある。このような大規模な火砕流が堆積すると、カルデラ周辺に谷地形を埋めて平坦な台地地形(火砕流台地)を形成する。日本における代表的な例は九州南部に分布するシラス台地が該当する。火砕流堆積物が高温のまま厚く堆積すると自身の熱で変形して溶結することがあり、そのようなものは溶結凝灰岩と呼ばれる。
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