派生語・類語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 06:13 UTC 版)
学生の就学動機や学力、学習観が多様化する中で、特に「受験すれば合格出来てしまうような大学、すなわち事実上の全入状態にある大学」はボーダーフリー大学(BF大学)と呼称される。また「ボーダーフリー」から派生し、低偏差値大学への呼称としてFランク大学(Fランク、Fラン)という言葉が生まれた。インターネット上では、同年代学力平均を越えている偏差値帯の中堅大学を「Fランク大学」と呼ぶ場合があるが、実態に即していない用法である。 Fランク大学に通う学生の貸与型奨学金がFランク大学の経営を支えているとも指摘される。 舞田敏彦によると、大学のタイプ別に奨学金返済の延滞率を調査すると、大学ランクが下がるほど奨学金の延滞率が高くなっており、「奨学金が支えるFランク」「Fランクは、ATMのあるパチンコ屋のようなもの」という指摘は的を得ていると述べている。また舞田は、独自に大学偏差値帯別奨学金返済滞納率統計を算出し、貸与型奨学金を受給してFランク大学卒業となっても、Fランク大学卒業生は相対的に延滞率が高いことを示した。同様の指摘は複数為されている。平成27年度時点で全大学の奨学金滞納率平均は1.3%である。 ボーダーフリー大学の就職について、週刊ポストは1985年に185万人だった大学生数が2009年には285万人と100万人も増えている一方で、中堅大学以上であれば、昔に比べても、就職難易度は変わっていないという。
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