津軽地方に伝授された学僧 北曜庵称雲老師
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「玉川遠州流」の記事における「津軽地方に伝授された学僧 北曜庵称雲老師」の解説
譽田無等より10歳年上の秋田県仙北郡美郷町六郷の廣照寺第16世住職北曜庵称雲老師は、1848~1853年(80~85歳)の時に、【遠州流大森家茶道(後の玉川遠州流)】の茶法を、【遠州公點法】、【遠州公茶道點法】、【遠州公之御流儀點法】と称して、県外の津軽、県内の本荘、刈和野、六郷の僧侶などに伝授された。そのことを示す廣照寺蔵の『北曜庵称雲宗匠宛 門人誓文集』は、北曜庵称雲の門人24名が1848年(嘉永元年)~1853年(嘉永6年)に提出した18通の誓文と覚を綴ったものである。 門人は、津軽深浦=山﨑元唯(清貞)・山﨑元亮・越後屋庄右衞門・廣田直衞・真言宗醍醐派 圓覚寺 徹玄(春光山容延)・淨合寺 智亮・真言宗醍醐派 春光山 圓覚寺 養圓坊尊海、津軽飯詰=三上玄丈(壺山)、津軽飯詰組 羽野木村邑=阿部保助(斯良)、奥州津軽飯詰村=法称寺 智觀・知道、奥州五所川原村=真宗大谷派 光徳山 玄光寺 智隆、奥州石畑村=山﨑春泰、本荘=真宗大谷派 光明山 超光寺 菊雄(空也亭光明)・真宗大谷派 吉水山 廣誓寺 普香、刈和野=若松善庵(一貫)・真宗大谷派 法水山 願竜寺 了導(信應、信翁)・中山順益(直光)・伊東雲碩(重教)、六郷=真宗大谷派 慧日山 淨光寺 慶月と次男 觀瑞、浄土真宗本願寺派 吉水山 善證寺 泰信(宗恭)、地名不詳=空墅堂願興、廣田貞助(敬明)である。 『北曜庵称雲宗匠宛 門人誓文集』の奥書には、譽田無等(1854年、76歳)が称雲老師を称雲尊者と讃えて3行の七言詩を書き、その後に廣照寺第21世住職の釋隆定師が「称雲老師の遺德を偲びて」と題して「能く宗学を学び布教家たり。縣内外を唱導中“遠州公流儀點法茶道”を傳授。各地に数夛の門人あり。其の誓文を後代に傳えんが為め(中略)表装す」と記している。
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