洞を隠れ場所にする動物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 23:02 UTC 版)
入り口が狭いものが多く、常に暗く湿っているため、多くの動物が利用する。 脊椎動物では、小型で樹上生活をする齧歯目の哺乳類や、キツツキなどの鳥類が利用する。低層のものはヤマネが寝床に使ったり、リスが食料庫に使う。また、少し大きめであればトラフズクが利用することもある。高層のものはモモンガやキツツキ、フクロウなどが営巣する。 昆虫も多くの種で洞を使う。ゴキブリなど、暗所性の昆虫の住処になったり、カブトムシやクワガタムシ、カマドウマなどの夜行性の昆虫の寝床になったりする。大きいと、オオスズメバチやクロスズメバチやミツバチなどが営巣する。昆虫は小さいので、ちょっとした洞でも使うことができる。また、タマムシの幼虫やカミキリムシの幼虫が木の内部を侵食しそこから腐って洞ができることもあり、昆虫は洞制作のきっかけを作ることもしているようである。 上記の昆虫は、生活の一部に木の洞を利用するもので、必ずしも必要とする物ではない。しかし、完全に木の洞に依存して生活するものもある。ヤンバルテナガコガネはその例で、成虫が一時的に外に出る以外は、全生活をイタジイの木の洞で過ごす。日本本土ではオオチャイロハナムグリがスギの大木の洞から発見される。
※この「洞を隠れ場所にする動物」の解説は、「樹洞」の解説の一部です。
「洞を隠れ場所にする動物」を含む「樹洞」の記事については、「樹洞」の概要を参照ください。
- 洞を隠れ場所にする動物のページへのリンク