泡沫浮選の工程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 08:42 UTC 版)
(1) 鉱山から産出された岩石を大型のミルで粉砕し、液体を加えてスライム状のパルプにする。 (2) 起泡剤という界面活性剤や油脂などを混ぜた液体を加え、撹拌機に投入し撹拌しながら空気を吹き込み、泡を有用鉱物に凝集させ浮上させる。 (3) パルプ表面に形成された有用鉱物を含んだ泡沫(フロス)層をシックナーと呼ばれる水槽に集め鉱石と水分・薬品を分離して目的とする鉱物を回収する。 副産物・廃棄物 脈石を多く含む泥状の物体は撹拌装置の底へ沈殿する。これはスライムと呼ばれ、経済的に可能ならば使える粘土をさらに選鉱した上で、最終的に廃棄される。スライムは鉱石や薬品由来の有害成分を含むので鉱滓ダムに堆積させる。水分を失ったスライムはそのまま放置するか、もしくは坑道においての充填材として再利用する。
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