油性・水性マーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/20 05:47 UTC 版)
「マーカー (筆記具)」の記事における「油性・水性マーカー」の解説
詳細は「フェルトペン」を参照 フェルトペンの一種で、フェルトや合成繊維など繊維質または合成樹脂のペン先を使い、毛細管現象によってペン軸となる容器からインクを吸い出し描画する。インクによって油性マーカー、水性マーカーと呼ばれる。 油性マーカー(油性インク)は適用範囲が広く、プラスチックや金属などに描くことができ速乾性や乾いたあとの耐水性に優れ、幅広く使われている。インクには染料と顔料があるが、染料インクの場合、紙に描いたときにその浸透性のよさから裏に移ってしまう事が多い(裏移り)。顔料は裏移りしにくい特長がある。また顔料インクは乾燥後の耐水性、耐光性に優れる。なお、従来の油性インクは有機溶剤を使用しているため、強い揮発性があり、蓋を外したままにしておくとすぐに乾いてしまう欠点がある。また揮発性、有害性などから締め切った部屋で大量に使う事は勧められない。換気が十分な場所で使用することが求められる。安全性の高い油性アルコール系顔料インクは主にホワイトボード用マーカーに使われてきたが、近年では従来のマーカー用途にも適した商品が登場している。代表的な商品として油性マーカーの代名詞にもなっている「マジックインキ(寺西化学工業)」がある。 水性マーカー(水性インク)は油性マーカーより適用範囲、速乾性には劣るが、裏移りしにくくインクの安全性に優れる。主に紙などへの描画に使われてきた。油性同様にインクには染料と顔料があり、後者は乾燥後に耐水性、耐光性に優れる。代表的な商品として「サインペン(ぺんてる)」、「ポスカ(三菱鉛筆)」がある。
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