江戸系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 20:37 UTC 版)
江戸ではハナショウブの栽培が盛んで、江戸中期頃に初のハナショウブ園が葛飾堀切に開かれ、浮世絵にも描かれた名所となった。ここで特筆されるのは、旗本松平定朝(菖翁)である。60年間にわたり300近い品種を作出し『花菖培養録』を著した。ハナショウブ栽培の歴史は菖翁以前と以後で区切られる。こうして江戸で完成された品種群が日本の栽培品種の基礎となった。1910年(明治43年)からは宮沢文吾により神奈川県農事試験場(現日比谷花壇大船フラワーセンター)で当系の品種をもとに品種改良がおこなわれ、1915年(大正4年)から1920年(大正9年)頃までに約300品種が発表された。玉川大学教授 田淵俊人は、これを独特の花容から大船系と分けて分類するのが適切だと主張している。
※この「江戸系」の解説は、「ハナショウブ」の解説の一部です。
「江戸系」を含む「ハナショウブ」の記事については、「ハナショウブ」の概要を参照ください。
- 江戸系のページへのリンク