段正とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 段正の意味・解説 

段正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/15 13:52 UTC 版)

段 正(だん せい、生年不詳 - 1318年)は、モンゴル帝国大元ウルス)支配下の雲南における第5代大理総管。信苴政と表記されることもある。

概要

段正は第4代大理総管の段慶の弟で、兄の没後に地位を継承した[1]1307年(大徳11年)に羊苴咩城に建てられた「加封孔子聖詔碑」には阿慶(段慶)が「鎮国上将軍(略)都元帥」、信苴政(段正)が「明威将軍大理路軍民総管」とされており、段正は段慶と共同で大理路を治めていたようである[2]。モンゴル支配下の大理では段氏の長が宣慰使都元帥、それに次ぐ人物が大理路軍民総管を務めるという慣習があり、段正の地位はかつての段忠の地位を継承したもののようである[2]

1316年(延祐3年)には段隆が段正の地位を継承し、この年に段正は死去したとされることが多いが、『南詔野史』の一部写本では1318年(延祐5年)没とも伝えており、林謙一郎は延祐5年の方が正しいとみなしている[3]

脚注

  1. ^ 林 1996, p. 10.
  2. ^ a b 林 1996, p. 11.
  3. ^ 林 1996, p. 13.

参考文献

  • 林謙一郎「元代雲南の段氏総管」『東洋学報』78、1996年



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  段正のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「段正」の関連用語

段正のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



段正のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの段正 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS