殊勲章と訳される章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/21 19:34 UTC 版)
英語圏で、“Distinguished Service Order”(DSO)及び“Distinguished Service Medal”(DSM)と称される章が、日本語では“殊勲章”と訳されることが多い。しかし、特にDSMには、国家の勲章であるものから任意団体の表彰記章まであり、それぞれの価値は大きく異なる。また、同じ“国家の勲章”の範疇に入るものでも、DSOとDSMでは両者のは格式に大きな差がある。日本の書籍等では、“Medal”(メダル)は全般或はその一部が記章に分類されるもので、この区分けは著者によっても異なる。それに対して、受章者に勲位が授けられる“Order”(オーダー)は、例外なく勲章として扱われている。 DSCのようなクロス章(十字章)はオーダーとメダルの間に位置付けられる、日本には無い概念の章で、メダルと共にデコレーションの概念に分類される。イギリスの場合、通常の十字章は全オーダーの下位で全メダルの上位に位置付けられており、ヴィクトリア十字章とジョージ・クロスだけは例外的に全オーダーより上位に位置付けられている。一方、アメリカの場合、十字章の次に同じ名称のメダルが位置し、その下に別の十字章が置かれている。
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