死後の裁きは死の直後?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 00:13 UTC 版)
「セカンドチャンス (キリスト教)」の記事における「死後の裁きは死の直後?」の解説
欧米では「人の死後の行き先は天国か地獄しかない」と考えるようになったことから、いわゆる「死後の裁き」は(世の終わりではなく)死の直後にあると考える傾向が強い。「未信者は死後、地獄へ直行するからセカンドチャンスはない」と考える人が多くいる。 米国の「ゴット・クエスチョンズ・ミニストリーズ」は、「聖書で明らかなことは、死はすべてのチャンスの終わりだということです。ヘブル人への手紙9:27には『人間には、一度死ぬことと、死後に裁きを受けることが定まっている』とあり、いったん死ねば、もはや何のチャンスもないのです」と書いている。 ボブ・デフィンバーグ牧師もこう書いている。「死後のセカンドチャンスはあるのか? 簡単にいえば、ない。ヘブル9:27にあるように、死のあとに来るものは『死後の裁き』だからである。・・・大切なのは、永遠の救いを今受け取ることである。機会のあるうちに」 ただし、ヘブル9:27をこのようにセカンドチャンス否定に使う動きに対し、「この聖句の『死後』は死の直後のことではない。『最後の審判』と呼ばれる『死後の裁き』は死の直後ではなく、世の終わりにある」と著書に書く米国人もいる。 米国神学に基づく大衆説教家だったビリー・グラハム牧師は、「聖書にはどこにも、神がセカンドチャンス(死後の回心の機会)を約束したという箇所はありません。また、この世に再度生まれて人生をやり直す機会についてもです」と述べている。
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