死の動物園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/31 14:25 UTC 版)
スラバヤ動物園では数年間で数百頭の動物が死に、「死の動物園」と呼ばれ悪評を買っている。20年にわたる経営陣の対立で、動物の飼育がおろそかにされているのが原因とされ、2008年には362匹、2009年には327匹の動物が死んだとされている。その中には、絶滅の危機にある希少なスマトラトラや、同じく希少種であるボルネオオランウータンなども含まれ、2013年には、15歳のボルネオオランウータンの「ベティ」が1週間にわたって集中治療を受けていたものの呼吸困難で死亡し、その2週間ほど前にも、12歳のボルネオオランウータンの「ナニック」が腸腫瘍と肝機能障害で死んでいる。 2014年1月7日の朝には、1歳半のオスのライオン「マイケル」が檻の中でワイヤーで首を吊って死んでいるのが発見されている。2010年1月にも、コモドドラゴンの赤ちゃん13匹が過密状態のうえ、日の当たらない檻で飼育されていたために死に、ビーチボール大のプラスチックを食べたキリンが死ぬなど、劣悪な飼育環境や管理体制に問題があると批判されている。 この動物園では長い間、たばこを吸うオランウータン「トーリ」を呼び物にしており、来場者が火の付いたタバコを展示スペースに投げ入れることを容認するなど、動物を飼育することよりも、飲食物を販売するなど儲け主義に走っているとされ、動物園の維持費として、インドネシア政府から年間数十億ルピアが支給しているにもかかわらず、20年も檻を新しくしていないなど、動物虐待の疑い、管理体制の問題、劣悪な飼育環境などから、複数の動物愛護団体から動物園の閉鎖を求められている。
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