正統カリフとしてのアブー・バクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 09:23 UTC 版)
「アブー・バクル」の記事における「正統カリフとしてのアブー・バクル」の解説
カリフとなったアブー・バクルは、「ムハンマドは死に、蘇ることはない」「ムハンマドは、神ではなく人間の息子であり、崇拝の対象ではない」と強調した。 しかし、かつてムハンマドに忠誠を従ったアラブ諸族の中には、その忠誠はムハンマドとの間で結ばれた個人的契約であるとして、アブー・バクルに忠誠をみせない勢力もあった。アブー・バクルはハーリド・イブン=アル=ワリードらの活躍によってこうした勢力を屈服させ、ムスリム共同体の分裂を阻止した(リッダ戦争(英語版))。また、イスラーム勢力拡大のためにサーサーン朝ペルシアや東ローマ帝国と交戦したが、こうした戦争を通じてムスリム共同体の結束を強める狙いもあったと推測される。 アブー・バクルは、カリフ在位わずか2年にして病のため亡くなった。そのため、一連の征服活動は2代カリフのウマル・イブン・ハッターブに受け継がれることになった。
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