正のキャスタ角
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 03:26 UTC 版)
「セルフアライニングトルク」を参照 ステアリング軸は、軸を通るように引かれた線が、トレールと呼ばれる距離だけ舗装道路上のタイヤの接地面の中心のわずか上で路面と交差するように傾けられる。この目的は、ステアリングに対してある程度のセルフセンタリングを与えることにある。これによって、車両の制御がより容易になり、方向安定性(英語版)が向上する。過度なキャスタ角はステアリングをより重くし、応答性はより低くなるが、レースでは旋回中のキャンバーゲイン(車輪の垂直変位量あたりのキャンバ角の変化)を改善するために大きなキャスタ角が使用される。ラジアルタイヤでは7度を超えるキャスタ角が一般的である。大きなキャスタ角から来る持上効果を克服するためにパワーステアリングが通常必須となる。 一部の前部アラインメントは、右側と左側で異なるキャスタを要求する。これはクロスキャスタと呼ばれ、その差はスプレッドと呼ばれる。クロスキャンバも指定することができるが、通常両方は指定されない。
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