檻 (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 08:30 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『檻』(おり)は、日本の推理作家・北方謙三の長編ハードボイルド小説。
概要
『眠りなき夜』に初登場し、北方作品の人気キャラクターとなっている高樹刑事の私生活が描かれている。
香山二三郎は『日本ミステリー最前線1』で、北上次郎は『余計者文学の系譜』で本作を紹介している。
1983年、第2回日本冒険小説協会大賞の国内部門大賞を受賞している。第89回直木賞候補作。
北方は本作の映像化権を松田優作に“預けた”としている。実現はしなかったが、『ブラック・レイン』撮影中の松田から、帰国したら必ずやるからと電話があったという[1]。
あらすじ
小規模のスーパーを営む滝野和也。裏社会に生きることをやめ、表の世界でまともに生きてゆくことを決意し、今こうして平凡な日々を送っている。しかし、それが崩れようとしていた。スーパーへの数件に渡るいやがらせ行為。それは妻が営む喫茶店まで及んでいた。騒ぎを起こしたチンピラを、暴力で問い詰める。そして滝野のスーパーがある土地の買取抗争に関わる。そのなかで滝野は、かつての「血」が沸き立つのを感じていた。身体が、今の檻の中に居るような生活を拒否し始めたのだ……。
登場人物
- 滝野和也
- 暁美
- 高樹
- 村沢
出版履歴
脚注
- ^ 『樋口修吉と10人の作家たちのシネマ倶楽部』(集英社文庫)
「檻 (小説)」の例文・使い方・用例・文例
- 檻に入れられた雄オオカミ
- そのホワイトタイガーは檻の中にいます。
- 何が檻の中にいますか?
- さっき、なかなか起きなかったのも、折檻して欲しかったからでしょう?
- 檻の中で飼われると子どもを産まない動物もいる。
- 檻に入れられた虎は盛んに尾を振った。
- 動物を檻にいれる。
- ライオンは檻の中にいる。
- その動物は檻から出ようともがいた。
- そのライオンは檻の真ん中に寝そべっていた。
- そのトラは檻の真ん中に寝そべっていた。
- 行儀が悪いので子供を折檻する.
- 人を折檻する, 罰する; 人を非難する.
- 彼はいわば檻から放たれた虎のようなものだ.
- 檻から解き放たれたシカは一目散に山へ帰っていった.
- 死刑者檻房
- 檻に入れた獅子
- 牛を檻に入れる
- 羊を檻に入れる
- 放れ牛を檻に入れる
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