様々な“ポストモダニスト”
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 05:01 UTC 版)
「ポストモダン」の記事における「様々な“ポストモダニスト”」の解説
“ポストモダニスト”と言っても、人が自らを指して“ポストモダニスト”だ、と言っているのではないことに注意する必要がある。あくまで一部の評論家が“ポストモダニスト”と形容しただけのことである。 それでも参考までに“ポストモダニスト”を挙げるならば以下のようになる可能性はある。 デリダ、ラクー=ラバルト、ナンシー等を中心とする、脱構築を主とするデリディアン。 ランシエール、バディウ、バリバール等を中心とする、アルチュセールに強く影響を受けたアルチュセリアン。 フーコー、アガンベン、バトラー等の、生政治の歴史的展開の研究や、クィア理論、ジェンダーから現代批判を行なうフカルディアン。 ドゥルーズ、ガタリ、ネグリ等の近代的社会=経済システムに最も強い批判を投げかけるドゥルージアン。 他にロラン・バルトやバフチンらを経由しているクリステヴァ、ラカンの影響下にあるジジェク、ネオプラグマティズムのローティ、メディアに対する鋭い批判をなげかけるボードリヤール等がいる。 この人々のなかで自らの概念として「ポストモダン」を引き受けたのはリオタールだけである。フーコーやドゥルーズなどは、この言葉に強い嫌悪を表明した。
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