棘針
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 19:11 UTC 版)
アカンタリア類の棘針は硫酸ストロンチウムの結晶(→天青石)でできており、10-32本が放射状に配列するなどの形態を呈する。この棘針は原生生物に見られる他の無機構造物、珪酸や炭酸カルシウムなどとは異なり、微化石として残らない。 棘針の配置は非常に規則的で、ミュラー列(Müllerian law)と呼ばれる配置を為している。この配置に従う種の場合、細胞を球体に見立ててその表面座標を緯度と経度で表現すると、均等に引いた5本の緯線と8本の経線との各交点に棘針が位置している。全ての交点に棘針があるわけではなく、典型的なものでは棘針は互いに隣接しない交点に計20本が配置されている。細胞中心部での棘針の交わり方・融合の仕方は様々であるが、これはアカンタリアの内部分類形質として扱われている(分類の節を参照)。
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