柚子の里
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/06 18:52 UTC 版)
水尾は柚子栽培発祥の地ともいわれ、14世紀初頭に在位した花園天皇が水尾の地に柚子を植えたとされている。江戸時代にはすでに産地として知られていたが、昭和40年代には改めて「柚子の里」として知られるようになった。水尾産の柚子は高級食材として定着しているが、高齢化や過疎化などで生産者が不足し、近年は出荷量が減少している。水尾の柚子は実生の樹から収穫され、温暖な地域で栽培された柚子よりも香りが強いとされる。4月頃に白色の花が咲き、冬期に収穫した柚子の実は柚子茶、菓子、柚子味噌など様々な加工食品の材料に使用されている。水尾には冬期に柚子風呂(柚子湯)と鶏鍋(水炊き・鶏すき)を楽しめる料理屋が9軒あり、柚子風呂には10月中旬から4月頃まで入浴可能である。なお、柚子風呂の起源は聖武天皇が冬至に行なったこととされており、水尾にゆかりのある清和天皇も柚子風呂を好んだとされている。
※この「柚子の里」の解説は、「水尾」の解説の一部です。
「柚子の里」を含む「水尾」の記事については、「水尾」の概要を参照ください。
- 柚子の里のページへのリンク