林忠正の旧蔵品
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カミーユ・コロー 『ヴィル・ダヴレー』1835 - 40年 ブリヂストン美術館蔵 ウジェーヌ・ドラクロワ 『馬の習作』(水彩)ブリヂストン美術館蔵 上記2作品は、日本にある西洋絵画のうちもっとも早い時期に収集されたもので、コローは1891年、ドラクロワは1892年に林忠正がパリの画商アルフォンス・ポルティエから購入した。林はコローの作品を好み、『ヴィル・ダヴレー』はお気に入りの作品だった。1905年(明治38年)に帰国した時、新橋にあった自宅の洋館の一室を「コローの間」と称し、コローの作品3点と、クールベの作品を飾ったという。これらや同じくブリヂストン美術館蔵のマネの素描「裸婦像」は、同人の収集品の多くが散逸したなかで、珍しく日本に残ったものである。他に前田育徳会にも、1910年明治天皇の行幸に際して洋館の室内装飾のため購入した林旧蔵の、ウジェーヌ・ブーダン『洗濯婦図』やジャン=レオン・ジェローム『アラビア人に馬』、ラファエル・コラン『緑野に三美人』などを所蔵し、東京国立博物館には遺族が寄贈したポール・ルヌアールのデッサン197点・油彩画1点を所蔵している。
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