林原の経営破綻と解散
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 09:00 UTC 版)
「林原自然科学博物館」の記事における「林原の経営破綻と解散」の解説
しかし親会社である林原が2011年に経営破綻に陥いると会社更生の手続きが始まり、同館は古生物研究事業の見直しを余儀なくされることとなった。2012年1月には岡山県瀬戸内市の錦海塩田跡地付近の廃工場に標本の保管場所を移転した。 同館の事業継続が困難になったことは日本古生物学会・日本地質学会・国際古脊椎動物学会・全国科学博物館協議会などに重く受け止められ、標本散逸の防止が訴えられるようになった。2013年10月22日に林原は岡山理科大学への研究事業移管の協議が合意に至ったことを発表し、資料・画像・発掘資材などを無償で同大へ移管するとした。同年中に恐竜の全身骨格を含む標本500点が岡山理科大学へ移管され、研究者も継承された。同大は2012年に生物地球学部を、2014年に恐竜・古生物学コースを発足させ、さらにモンゴル科学アカデミー古生物学地質学研究所との研究教育協力協定を締結した。事業を引き継いだ後、2014年に林原自然科学博物館は事実上活動を停止し、2015年に解散した。
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