板橋競馬場施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:16 UTC 版)
板橋競馬場の競馬会側の資料がほとんど現存していないため詳細は分からないことが多いが、当時の競馬雑誌の報道では競馬場は板橋停車場(板橋駅)からの距離11丁(約1.2キロメートル)とされている(現代の地図検索では実際には距離はもう少しあるようである)。馬場は長円形で1周1マイルで北側に馬見所(メインスタンド)があり、傾斜が2か所ある。馬場に傾斜があるので競走馬の力を試すのに適した馬場だとされている。馬見所は1号館と2号館があり900坪あまり、厩舎は600坪でおよそ200頭収容。馬見所は急拵えのため粗末な荒木作りで席は座るとグラグラするような作りだったと言われている。馬券売り場や掲示板の類、販売している弁当までも粗末だったと当時の競馬雑誌に酷評されている。馬場も土が粘土質の為、降雨にあった第一回競馬では泥濘になった。スタートはスタートライン上に張ったロープを跳ね上げる方式で、この方式の為不正が行われた。現代のスターティングゲートと違いすべての馬が前を向いて並んでいるわけではないので、競馬会側が勝たせたくない馬が後ろや横を向いたタイミングでスタートさせることが出来るためである。
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