松村の抗議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/22 05:23 UTC 版)
これを読んだ松村雄策は、『ロッキング・オン』10月号に「小林信彦の終焉は見たくない」と題する文を発表。その主旨は次の通りだった。 本来なら小林信彦の最初の要求は、『ロッキング・オン』誌上でも『小説新潮』誌上でも正式な形で発表すべきであった。こちらとしてはそれから対応してもよかった。(なお、ロッキングオンは、松村自身が創刊メンバーとしてかかわっている雑誌である。) さらに批判した相手に自分の間違いを教えてくれと頼むとは情けない話であってそれを断ることもできた。 しかし先輩作家の言うことだからと協力するつもりで忙しい中に期限内に手紙を書いて送り、要求に応えたら礼の一つもなく、それどころか夕刊のコラムで指摘されれば逃げられるような形で人を半狂人呼ばわりした。 反論を書くならはっきりと書け。情けないことをするな。 松村雄策の経歴を調べたらビートルズについて無知とは書けないはずだ。どうしてしっかり調査して書くということができないのか。 発表した作品がちょっとでも批判されればそれを「いやがらせ」としか考えられないような人間は作家を名乗る資格がない。 こういうものを書いた以上、小林は意地でも指摘どおりに間違いを直さずに単行本化するだろう。もし指摘どおりに直して発売したら、それは小林信彦という作家の終焉を意味する。
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