東スラヴの神々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:48 UTC 版)
キエフ・ルーシでもっとも古い年代記である『原初年代記(過ぎし年月の物語)』には、東スラヴで信仰されていた神々に関する記述がある。それによれば、980年頃、ヴラジーミルが宮殿近くの丘に下記の6柱の神々の像を設置させたという。 雷神ペルーン (Perun) 豊穣神ヴォーロス/ヴェレス (Volos / Veles) 風神ストリボーグ (Stribog) 太陽神ダジボーグ (Dazhbog) 太陽神?ホルス (Khors, Xors) 女性労働の守護神と母なるモコシ (Mokosh) 七頭神セマルグル (Semargl) 以下に、除村吉太郎訳の『原初年代記』の記述を引用する。 しかしてヴラヂミルは一人でキエフに君臨し始め、テレムの邸(やしき)の外の丘の上に偶像を建てた。銀の頭と金の髭を有(も)つ木造のペルーン、ホルス、ダージヂボグ、ストリボーグ、セマルグラ及びミコーシを《建てた》。しかして彼等を神と呼んで、彼等に礼拝し、おのが息子達と娘達を伴い来り、悪鬼共に礼拝し、おのれの生贄(いけにえ)によって大地を穢(けが)した。しかして《生贄》の血によってルーシの地とかの丘が穢された。 — 《ヴラヂミルがキエフおよびノヴゴロドに偶像を立てる》 他に、以下の神々も知られている。 火神スヴァローグ (Svarog) 出産と運命の神ロード (Rod) と ロジャニツァ (Rozhanitsa) おそらく、スラブ神話には、天体の擬人化された神々(ペルーン、ダジボーグ、モコシ)とクトニオスの神々の両方が存在していた。。
※この「東スラヴの神々」の解説は、「スラヴ神話」の解説の一部です。
「東スラヴの神々」を含む「スラヴ神話」の記事については、「スラヴ神話」の概要を参照ください。
- 東スラヴの神々のページへのリンク