材質・表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/09 07:00 UTC 版)
自在置物の素材で最も多いのは鉄であるが、線刻・鏨打ち・裏打ち出しなどの技法をもって、鱗や羽の模様、とげの凹凸といった生物の外観や表情が非常に写実的に表現される。 江戸時代の自在置物はもっぱら鉄製であるが、時代が下った明治・大正・昭和期になると銅や銀の作品が増え、更に生物の体色をも再現するべく色金(いろがね、美術・工芸用の合金)を多用した作品も出現した。尾と胴に素銅(すあか、純銅)・眼に赤銅・羽に銀を用いた赤蜻蛉や、赤銅の地に素銅の切嵌象嵌で羽の文様を表した黒揚羽蝶、四分一の銀と銅の配合比を変えて色味を調整した飛蝗の作品などが確認されている。
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