木曽発電大桑区域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 16:03 UTC 版)
詳細は「木曽発電」を参照 長野県西筑摩郡大桑村では、1918年に村の要望に応ずる形で村内に製紙工場を構える木曽興業が兼営の電灯供給事業を開業した。会社はその後中津川の中央製紙に吸収され、さらに樺太工業へと合併される。工場については樺太工業木曽工場として操業したものの不況のため1928年(昭和3年)に閉鎖された。工場閉鎖にあたり、残された大桑村での供給事業と発電設備は木曽川開発を手掛ける大手電力会社大同電力が引き取ることとなり、受け皿となる子会社伊那川電力(後の木曽発電)が1928年11月に発足、同年12月樺太工業から事業・設備を引き継いだ。 中部合同電気設立にあたり、木曽発電では大桑村における供給事業と配電設備・需要者屋内設備を譲渡することになり、1937年8月20日付で同社と譲渡契約を締結した。譲渡価格は7万1378円で、契約時の電灯取付数は4345灯であった。供給事業譲渡後の木曽発電は配電事業を持たない電力卸売りの電力会社となり、3年後の1941年(昭和16年)に日本発送電へ全設備を出資して解散した。
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