木曜会_(サトウハチロー)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 木曜会_(サトウハチロー)の意味・解説 

木曜会 (サトウハチロー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 05:10 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

木曜会(もくようかい)は、詩人サトウハチローが主宰した童謡の勉強会。

概要

第二次世界大戦後の1946年昭和21年)4月、詩人サトウハチロー藤田圭雄[注釈 1]野上彰菊田一夫らに呼びかけ、「山小屋」と呼ばれるサトウハチロー宅の書庫に集い、当初は日本文化について論じあっていた会合が、やがて「ウタの教室」というの勉強会を主催するようになっていった[1]。会の名称は、当初、会合のひらかれたのが木曜日であったことに由来する[1]。現在に至るまで、詩や童謡における新人養成に大きな役割を果たしてきた[2]

木曜会では、作品発表の場として『木曜手帖』が設けられ、しばらくはガリ版刷りで刊行されていたが、1957年(昭和32年)5月、多数の童謡愛好家に呼びかけて、活版印刷による月刊同人誌『木曜手帖』が創刊された[1]。当初は童謡専門誌をうたって、吉岡治や片岡政子らが活躍したが、1959年(昭和34年)の2周年記念号発刊以降、木曜会木曜賞を授与するようになり、しだいに童謡誌から脱皮していった[注釈 2]

会は、サトウハチロー死後もつづき、今日にいたっている。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ サトウハチローとともに木曜会をおこした藤田圭雄は、児童文学の世界にはいり、童謡集『ぼくは海賊』(1965年)、少年小説『山が燃える日』(1969年)などを著した。上(2004)
  2. ^ 雑誌『木曜手帖』は平成18年6月、発行600号をもって終刊となったが、新しく「インターネット木曜手帖」として、ブログで継続している。

出典

参考文献

  • 上笙一郎「藤田圭雄」『日本大百科全書』小学館、小学館〈スーパーニッポニカProfessional Win版〉、2004年2月。ISBN 4099067459
  • 藤田圭雄「サトウ・ハチロー」『日本大百科全書』小学館、小学館〈スーパーニッポニカProfessional Win版〉、2004年2月。ISBN 4099067459

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「木曜会_(サトウハチロー)」の関連用語

木曜会_(サトウハチロー)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



木曜会_(サトウハチロー)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの木曜会 (サトウハチロー) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS