最後の大型プロペラ旅客機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 02:57 UTC 版)
「ボーイング377」の記事における「最後の大型プロペラ旅客機」の解説
ボーイング社は、B-29 スーパーフォートレス戦略爆撃機を原型としてC-97 ストラトフレイター輸送機を開発し、第二次世界大戦中の1944年11月9日に初飛行させた。C-97はB-29から主翼や構造の設計は流用しつつ尾翼面積や胴体を拡大しており、エンジンもB-50・C-97と同じプラット・アンド・ホイットニー R-4360エンジンに更新されている。 ボーイング377はこのC-97を基に大型・長距離旅客機として開発され、大戦後の1947年7月8日に初飛行し、パンアメリカン航空のニューヨーク - ロンドン線に就航したほか、太平洋横断路線をはじめとする主要長距離路線に投入された。 「最後の大型プロペラ旅客機」という呼称はレシプロエンジン機でダグラス DC-7の派生型DC-7Cなどにも使われるが、DC-7CはDC-4(C-54)の発展改良型で基本設計は変わらなかった一方、ボーイング377はB-29の派生型をベースとしてより進んだ技術と設計を取り込んでおり、航空機用大型レシプロエンジンの最終進化とされるR-4360エンジンを搭載した。
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