曽々
- 女陰の異称。おそそに同じ。
- 陰門の俗称。俗に又、「おそそ」といふ。京都、大阪、上総、下総の方言。裾の転か。一説に「ほと」の転訛なりといへり。乃ち「さへずり草」に「会々牡々(ソソボボ)は紀記に見えたる火門(ほと)の訛にして同義なり」とあり。「俚言集覧」に「東国にて女陰をそそといふ。上方にてもいへり」。「物類称呼」に「江戸にてもののそそけだつといふ詞あり、和泉及遠江辺にてぼぼけだつといふ、江戸にてはさはいはれぬなり」。「尤草紙」の「赤きものの品々」の中に「さてはそそのまん中」とあり。「万載狂歌集」の松永貞徳の狂歌に「さほ姫の裾ふき返し柔らかなけしきをそそと見する春風」といへるあり。又一書に「七難の揃毛(そそけ)」の字を当てたるあり。同条参照。
- 女の陰部を云ふ。
- 女子の陰部のこと、スソ(裾)の転訛したもの。
- 女陰の古称。〔風流〕
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