書記記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 07:28 UTC 版)
古代南アラビア語の碑文は、紀元前1千年紀はじめ頃から出現する。ヒムヤル王国、サバ王国、ハドラマウト王国などで使われるが、4世紀の終わりになるとユダヤ教やキリスト教の浸透によって古代南アラビア語の碑文は減少し、ヘブライ語・アラム語・ギリシア語の影響が強まる。この言語で書かれた最後の碑文は、ヒジュラの60年あまり前にあたる紀元後554年(または559年)のものである。 古代南アラビア語は、フェニキア文字と同系の子音的アブジャドである古代南アラビア文字で書かれた。フェニキア文字より7文字多い29文字からなっている。残存している碑文の数は、古代世界のその他の地域、たとえばパレスチナと比べて非常に多く、1万の碑文が保存されていると言われている。サバ語の語彙集は約2,500語を含む。
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