書籍への登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 00:45 UTC 版)
東スラヴの諸言語において、ヴァレニエという単語は甘いフルーツプレザーブ全般を指し、より一般的な意味で使用されている。ロシア語へと翻訳した書籍、特に子供向けの本においては、ヴァレニエという単語は子供にとってあまり一般的でない借用語、例えばジャムやコンフィチュール、マーマレードといった外国の言葉全般を代用する単語として使用されている。このような例は不思議の国のアリスやトム・ソーヤーの冒険などの子供向け書籍、さらにはアストリッド・リンドグレーン作の児童文学書やねの上のカールソン(英語版)を題材にしたアニメなどにも見ることができる。 ソビエト連邦時代の児童文学作家アルカージー・ガイダール(英語版)の有名な子供向け書籍「軍の機密」には、アンチヒーローの幼いバドゥンが「樽一杯のヴァレニエとバスケット一杯のビスケット」に目が眩んで友人を裏切る場面が登場するが、この「樽一杯のヴァレニエとバスケット一杯のビスケット」 (ロシア語: Бочка варенья и корзина печенья)という文句も同様に、英語への翻訳においてはヴァレニエの代わりにジャムが使用されている。この文句はロシア語では裏切りや他人を売り渡す行為を象徴しており、銀貨30枚(イエス・キリストに対するユダの裏切りを表す定型句)に似た非常に一般的な定型句となっている。
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