暴力団の縄張り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 22:43 UTC 版)
いわゆるやくざのグループが自己の支配する領域に対する言葉として縄張りを使う。 日本国法においては、特別刑法における非合法行為の領域概念として用いられる。暴力団対策法が施行された1991年以降、同法第九条第一項第四号により、「縄張」は「正当な権原がないにもかかわらず自己の権益の対象範囲として設定していると認められる区域」と定義され、縄張内の営業事業者に対し暴力団の名前を示して団体の支配力が及ぶ「縄張」下における営業許可の対償を要求するなどの行為は「暴力的要求行為」として禁止された。1998年に制定された組織犯罪処罰法は、暴力団対策法における「縄張」という文言を使用せず、第3条第2項で「団体の威力に基づく一定の地域又は分野における支配力」と定め、団体支配の範囲を支配地域に限定しないことに改めている。 2021年には福岡県公安委員会が指定暴力団太州会に対し、縄張り維持などを目的とした組員の活動を1年間禁じる命令を出した例がある。
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