暗殺・衰退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:35 UTC 版)
ラメセス3世治世末期は、官僚だけでなく王宮まで統率できなくなっていた。妃の一人ティイは自身の息子を次王に就けようとし、王の暗殺を計画。王は首の付け根を鋭利な刃物で傷つけられ即死し、その30年余りの治世に終止符が打たれた。ラメセス3世の死をもって新王国の栄光あった時代は終わり、国は急速に衰えてゆく。ラメセス4世以降、ラメセス11世までの80年間で、ラメセスの名を持つ王が8人も即位した。そのうち、9世と11世を除けばいずれも在位は10年未満であり、国内は官僚の不正・飢饉・物価高騰・リビア人の襲撃などで大いに混乱していた。政府の信用は失墜し、国民は自分の利益のみを追求するようになった。
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